れきs・・・ 2

残響を増やすために出来る事と云えば、あんまりない。
部屋の調整だけで求める量の残響感が出ない場合、何らかの策を講じる必要が出てくる。
「機材を使って増やそう!」というのはある意味自然な流れである。
だがこれは邪道も邪道。訳の分からないルートに突入することになる。前例も少ないだろう。


方法的には、このリバーブレーターという機材を接続するところから始まるのだが、
こんなもん挟む事そのものがオーディオ的に邪道なのだ。どうしようもなく邪道。
それを容認した場合、二つの選択肢が取れる。一つは一系統でメインのスピーカーに直接混ぜる方法。
これの場合はどこに接続しても大丈夫だと思う。が、これはまだ試していないので断言はできないのだが、
音質が劣化する可能性が高い。スルー音はほぼ無視できるレベルでしか変化しないのだが、
CDプレイヤーからの情報に電気的に別の信号を混ぜ込んでパワーアンプで増幅する、とかになると
少しくらいは変化を伴う事になるだろう。つまりこれは最終手段。


では本命の二つ目はと云いますれば、同時に二系統のスピーカーを再生し、片方にエフェクトを掛ける方法だ。
これはどちらかと云うと正道。正しオーディオ道の正道ではないが。
この場合は音質の劣化を気にすることなく残響感を楽しむことが出来る。ただし
二系統と云う通り、スピーカーとパワーアンプが要る。もっと云うとプリアンプも適したものがあると良い。
ロッサ氏の愛用のMcIntosh C40にはパワーアンプセレクターが存在しており、大変有効だった。
サブのパワーアンプは正直に言えば何でも良さそうだ。メイン600wに対し10wぐらいでも問題なく動くと思われる。
サブスピーカーはメインスピーカーの能率を超えない程度が理想。小型なもので良い。



今回はこの後者を用いて残響を足したよ!