真空管の話

真空管なんて時代錯誤も甚だしいなんて思ったりしますが、やはりこの真空管を通さなければ鳴らない音と言うのがあります。
もはや話はそれに尽きると言っても過言ではないと私は思う。
聴き惚れた音が真空管だっただけなんだ。それが幸福なのか不幸なのか・・・
(まあ好きな音を手に入れられれば幸せに決まってるんですがね)




そして私のプリメインアンプでるところのSQ-38uのパワー管は初期状態でロシアのソブテックというメーカーのものが搭載されています。
写真右の大き目の奴がEL34と言う、これを使用しています。
現行品で最も優れた球はロシア製なんてのが通説ですね。ですのでこれはそこそこのものが最初からついているって解釈でもいいと思います。
実際に、この球が抽出した音に惚れてこのアンプを買ったわけですから、これは悪い品ではない。が!
球を転がすと言う遊びがあるように私は満足しなかったのです。
(今に思えば、現状の財布の薄さと大きく関係していると思います・・・あの頃から既に散財が始まっていたのですから・・・)



現行で最も優れたメーカーはロシアのエレクトロハーモニクスというメーカーだそうです。
なんだかこれも世間共通の認識のようで、誰しもが認めると言った具合です。
少々手痛い出費になりましたが、全ての球をエレハモで統一しました。パワーもプリも全て。(おそらくフォノイコライザーのほうの球も一緒に買っちゃった)


するとどうでしょう!音がまるで違うではありませんか!
完成度がとても高い良質な音が出ている!パワーで練ったのかプリで作ったのかは知らんがとても良い。(ラックスマンのロゴが入ったプリ管は中国製らしい)
正直こんなに変わるとは思っていませんでした。なんというか目からゴボウですね。
結局全てで二万七千円くらいしたんでしょうか?ほいほい買える額ではないけどこれは素晴らしいとしか言いようがない。


そんな感じで球のアクセサリーまで手を出すほどどっぷりになってしまったのです。墜ちていく感じがする・・・




因みにこのEL34は欧州で開発された球らしいです。
つまりこのパワー管の本来の音は欧州のメーカーが最高に引き出せる・・・のですが
今欧州方面で真空管を製造しているのはJJと言うメーカーのみで、悪くはないのだろうけれども良くもないだろうといった塩梅です。
(変えれば音は確実に変わりますが、どちらが好みかは難しいところでしょう)
と言うわけで今はビンテージ管が欲しいのです。自分で言ってて頭がおかしいとしか思えないですけれど。
イギリスにあったムラードというメーカーのEL34が欲しい。多分これ最高に良いと思う。お値段ペアで2万弱くらいです。(4本必要です)
ドイツのテレフンケンというメーカーも気になります。こっちはムラードより少し安いかと。
でもこの額は正直そう簡単に出ませんねえ・・・しかも偽物とかもあるらしいですし。
何れやりたいビンテージオーディオ、と言う事で"いつか叶えたい夢"くらいに思っていたほうが楽でしょう。今使ってるエレハモをビンテージにしても面白いでしょうし。



そんなわけで、次回は真空管アクセサリの話でも。