眠れない夜、CDの話

なんだか眠れないですね。なぜか明日ちょっと大きな交渉をしてみようと思っているから、気が張ってるのでしょうか。
暇つぶしに最近思いついたオーディオ論を書き殴っておこうと思います。



一般人は低音があると迫力がある、と思うらしいです。そして、低音を求めるようになると。
でかい口径のウーハーのスピーカーを調達したり、場合によってはサブウーハーを導入する場合もあるでしょう。
しかし、オーディオと言う趣味の本質をわかっている人は、あまりそのような話にはならない気がします。
まあ、本質を理解する過程で38センチウーハーの所有している可能性は低くはないでしょうけど


また、一般人はCDを十分に持っていない場合が多い。質の良いCDとなると、本当に少ない。
師匠は100枚持ってない奴は認めないと仰ってました。
私は400枚くらいしか持ってないので、この業界で「沢山持っている」とは言えないのですが、
品質の高いCDを50枚持っているか?と問われれば、ちょっと苦しい。


じゃあ、質の良いCDとはなんぞや?となるわけですが、これは二種類くらいに分かれます。
一つは、「大好きな曲の入ったお気に入りのCD」です。
音を楽しむのがオーディオの趣味の本質だ、と私は考えていて、その場合だとかなり緩くなり、
条件を満たすCDは私は200~250程度は余裕で持っているでしょう。

ではもう一つはと言うと、「録音バランスが高い次元で整っていて、スピーカー等の機材のパフォーマンスをフルに発揮出来るCD」
となります。この条件のCDが、多分3~40枚くらいしか無い・・・と言ったものです。
こういうCDは好みの音楽ジャンルにあるのでしょうが、探し出すことは非常に困難です。
なにせ一般的な邦楽にはもう「目が覚めるような衝撃的な録音の盤」がとても少ないからです。



と、二種類のCDについて話ましたが、やはり音楽と言うものは楽しいものを聴くわけですから、
普段聴く曲は、必ずしも「良質な録音であるとは言えない」と言うことですね。
そしてこう続くのです。「大好きな曲だから、録音は関係ない」



正直に申し上げれば、それは真理です。が、だからと言って録音の悪い盤を聴き続けるのは、
己の音楽へのステップを完全に無視した、独りよがりの世界になる可能性が高いと云わざるを得ません。
音楽道を進みたいのであれば、「良い録音のCDを集め、視聴する」と言うことは不可欠になるのでしょう。
さて、話は低音に戻ります。


初心者は言います。「低音が足りない。もっと迫力が欲しい」
では、果たしてその盤の中に質の良い低音がちゃんと録音されているのでしょうか?
貴方が、普段低音だと認識して聴いていた音は、ちゃんと本物の低音なのでしょうか?勿論、例外もあるのは承知していますが。




なぜ、私がこんなことを書き殴っているかと云いますれば、実は今のシステムの低音にちょっと疑問があるからなのです。
4343は一流のスピーカーです。が、アンプに38cmのウーハーを完全に稼動させるだけのパワーがあるのか?と言うのが私の疑問です。
ツイーターからミットバスまでは、完全に動作しているのですが、ウーハーは今一本領が見えてこない。
ロッサ氏のアーデンは38cmフルレンジユニットを搭載している。ロッサ氏のところで聞くのと、大分印象が違うのです。
(勿論、アンプやプレイヤーにスピーカーが違うのですから当然なのですが・・・)
で、自宅で同じ曲を聴くと、「38cmの低音って、もっとあるんじゃないか?」と思ってしまうのです。
盤は同一なので、盤が悪いというわけではないでしょう。
使ってみた感じですけど、多分SQ38uというモデルは、楽器的な音色を得意としていて、
でっかいウーハーをゴリゴリ動かすことはあんまり得意じゃないと思いますね。
しかし、A級ということでなまじ駆動力がある分、「低音も鳴る」なんて思い込んでしまうのかな、なんて最近は考えています。



というわけで、私は今、パワーアンプにとても興味があります。
条件は、

  1. 4343を完全に稼動させること。
  2. あんまり熱いものは嫌(A級全般がキツイ)
  3. それでも逆起電力の影響を受けにくいA級のようなアンプであること


要約すれば、「熱くならないA級アンプが欲しい」なんてアホなことになってしまいます・・・
さて、こんな話を師匠に切り出して良いものなのだろうか・・・