スーパーミドルウーファーと名付けた

ニコメには現在、2121のみが搭載されている。しっかりネットワークが通ったものだ。これを4343に足してみる。
あんまり意味のないことかなーと思ってやらなかったのだが、
「『ロッサ君はボーカルが良ければ上も下もどうでもいいんじゃねえの?』って言われた」
とロッサ氏が言っていた。この言葉の意味を解釈していくと、
"中音域が心地よければローもハイも極端なことにはならない"
と云うような理屈に取れなくもない。因みにロッサ氏がアーデンを使っていた時は低音も高音も素晴らしいものがあった。


4343単体で成立しているセッティングでミッドバスだけを足すとどうなるか。ぽこぽこする。
当然これは予想できる。ミッドバスがでかすぎると4343単体でもこんなような音になる。
アッテネーターで絞る。とにかく絞る。両側を同時に操作できないことに気付いて片チャンずつにする。
左チャンネルA+Bで鳴らして様子をみる。適切な音量に絞った状態でニコメのみのAチャンネルの音を出す。
思いのほか音量が大きくて驚く。4343のミッドバスに足しているわけなので理論上はコーン紙がほんの僅かにしか振動しないレベルだと思ってた。
Aチャンネルで左右から音を出しミッドバスのみの定位を出す。よほどのことが無い限りこのセッティングの出し方で問題はない。
4343のみのBチャンネルに切り替える。この音を覚える。ボーカルのある曲を鳴らしながらA+Bチャンネルに切り替える。


なんつーか地味に効いてる。単品で聴くとそれなりに鳴ってるっぽいんだが、足すとあんまり音量を感じない。
が、変わっている。色んなジャンルの音楽で何度もBとA+Bを切り替えて確認。全体的に言えることは、
微妙に音が濁る。スピーカーケーブルやネットワークの関係が大きいのだろう。音質的なのか時間差的なものなのか判別できないが、
4343単体で鳴らしたしゃっきりした音と比べたら、幾分か鈍らになった感じで極端に言ってしまえばあんまり良く感じない。
感じないものの、音楽性はミッドバスを足したものの方が良質だと思う。ライブっぽい滲み方が出る。


ハイファイが好きな人は多分、ミッドバスを取り除いて4343だけで鳴らすと思う。
逆に、ライブやコンサートなどに対する拘りがある人間は、多分ミッドバスを足す。そういうような残響感がある。
これは、やる価値があったな、と今にして独り言ちているわけだ。トライしないと損だね。
ウーファーが直ったら、こういうことも出来なくなるわけだし、まあ期間限定ってことで。
多分ウーファーが直ってもこんな方向性を求める事になるとは思っている。悪くないんだ。
それは、ただ単純に低音から高音のバランスを計るのとはまた別の音色だ。