人間を辞めたいと思った

何年か前に、書道的な遊びとして筆を取ったのを思い出した。
特に何か表現したいものもなかったのだが、
「人間辞めます」
と書いてあった。現物を確認したので間違いない。丁度二年前の冬だった。
何を思ったのだろう、当時はまるで何も考えずに書いたものであった。
工作技術や音響技術で"何か"の製作に没頭していて気付かないことも多かったが、
今やっているそれらの事は、確かに一度人間を辞めたような意気込みではあると思う。


じゃあもう一回それを超えよう。二年後くらいの自分と比較して明らかになるほどの成長を遂げよう。
まだ、人間の範疇だったのだろうか?それとも既に人間という殻は脱皮しているのだろうか?
二年後には少しは見えているだろう。そのときになればどっちだったかわかることだ。頑張ろう。