全容が明らかに!(前編)

このモデルのコンセプトは八つのフルレンジスピーカーから鳴る
「スケール感と精密さを!」と言うのがモットーであります。(今決めた)
なかなかこんなにフルレンジを搭載しているモデルも無いでしょう。自作なら出来る!



具体的に言うとブックシェルフ型で密閉のスピーカーを作ろうと誰かが言い出したのが切欠でした。
超えろコーラルX-VII!などと軽々しくも口にしたのは大きな過ちの一つでしょう。お陰で四ヶ月も掛かりました。
「どうせやるなら普段使ってるスピーカーより良い物を(意訳)」とある人に言われたのを思い出します。
今の時点で、「コーラルは超えた。4343は超えられない」とだけ思います。
得られたノウハウから語ると、凡そ30万ほどあればハイスペックなスピーカーシステムを構築出来るだろう。
もしかすると4343を超えるかもしれない。しかし、部屋から出せない。


小声でぶつぶつ言いましたが、4343を解体して組みなおして、なんてことを散々やった我々は
JBLと言う一流メーカーのノウハウを沢山得られました。その技術を独自に分析し、より実戦的に反映したものを組み込みました。
自作と言う無限に手を入れられる物の中から一つずつ設計、製作していくのは無上の喜びとしか表現出来ないでしょう。
ここまで来たら、「制作上致し方が無い失敗譚」なんていうものは全て次回同じ失敗をしないための道導であるとすら思えます。


ターミナルは質の高いものを注文しました。
この型はイモネジで留められるものなので鉛によるロスがありません。(鉛にまで煩く言うつもりはない)
密閉型ですので内部の気密性にはとても力を入れました。後部パネルの内側には合成ゴムによる複合的なシーリングが施されています。



前編終わり