滝先生降臨

彼は私の「常識だった音楽」というものにメスを入れてバラバラに解体し、
低音・中音・高音・超高音とずらりと並べ一つ一つの至らない点を説明していくのだ。
その言葉は大変鋭く、私の音楽観をズタズタに切り裂き、小さな小さなプライドを粉砕し、
最終的には「目尻に涙が見え隠れするくらいに」完膚なきまでに叩き潰していく、
一度降臨するととんでもない御人なのだ。



まあ私が批評を頼んだのが発端なんだけどね。そこだけはいつも弁えている。
でも初心者に個人で突き詰められる世界なんてたかが知れているし、
「今のこの音なら少しは良い言葉を貰えるだろう」と言う所までは詰めたつもりなんだけど・・・なぁ・・・。



今日のはちょっと堪えたなあ・・・
毎回呼んで後悔するんだけどなあ・・・
独り善がりの世界じゃスピーカーさえ満足に作れないだろう?だったら呼ぶしかないじゃねーか・・・
楽しくないわけじゃないが、私のオーディオと言う趣味は辛く厳しい、
過酷なものであると再確認させられた一日だった。
別に滝先生が悪いわけじゃないんだが、切り裂き粉砕して行ったのも、彼なんだよなあ・・・