はたらく魔王さま 15巻感想

はたらく魔王さま! (15) (電撃文庫)

はたらく魔王さま! (15) (電撃文庫)


当たりならレビューを書いてやろうと思ったのだが、今回は別にそういうわけではない。
が、当たりは当たりなのだと思った。読んでいる人間に考えさせることが出来れば物書きとして当たりだろうと思う。


おれこの作者と絶対に相容れないと思ったね。それこそ作中の木崎vs田中と云った具合だろうか?
私には特定の信条は無いので、人様の信仰や価値観などに触るのも嫌なのだが(そういう形の信仰があってもいいと思う)
小説家などの人種と云うのは積極的に介入することも出来るのだと、まあラノベで思ったらちょっと行き過ぎている気もするが、
そういう印象を受けた。で、その結論としてこの作者の宗教観なんかが微妙に合わない。
私には特定の信仰はないが独自の哲学があるので折り合いが悪いと非常に面倒くさいのだ。ラノベでそんなことを考えるなんてあれだけど。


前々からこのタイトルを読んでいて思っていたのだ。妙に不遜な文章を書くのだと。
私も不遜な人間の端くれと云うか"そのもの"なのである意味共感している面もある。
不遜と言っても弁えてる不遜とそうでない不遜があるだろう。私は自分を弁えているほうだと思うし、
即ち読み手の人間だが、ラノベ作家のほうは弁えた人間が就ける職業ではないらしい。
私が大仰に問いただしたいような話の内容とほぼ同じことを文章としているが、
私の解釈と真逆なほうに話が進んでいく。こうなっては意見交換なんかをやってみたいと思わなくもないが、
論破したいわけでもされたいわけでもないのでどうしようもない。


「読んでて疲れるなー」と感じる一歩目として、相容れない価値観であることが気に入らないのだろうか?
最新刊までそろえてあるが、読む気があまりしないのはなんとも頂けない。
こんな軽い小説の一つでイライラするとは思わなかった。ざっくり読めて適度に楽しいってのがラノベの好きなところなのだが・・・。