このタイミングでそれを考える

スピーカーを作りたい!フルレンジの奴じゃなくて低スペック補完用の奴!!
頭の中で既に概略は十分に纏まっているので、簡単に図面に起こしてみた。これいける。


ユニットは16センチほどで良いと思う。あんまりデカくし過ぎるとユニットが高くつくのだ。
フルレンジが理想的だが、低音が出ないのはあんまりだ。と云う事は2ウェイだな。
全幅は広くとって十分な空気を内包する。4343と同じくらいの幅だ。その分全高は低く作る。
中央にウーファーを組み込んで、左右にダクトを付けよう。多分これで低音は稼げる。
奥行は4343よりやや短くする。最低限の取り回しを確保しないとセッティングが出せない可能性がある。
ツィーターはドーム型がいいと思う。ホーンでもいいんだが高い点と音の表現性が4343などに似る可能性がある。
全く違う物の方が幅が広がるし、「そもそも4343の方向性で鳴らせないから問題」と云う点をクリアできない。
ドーム型のツィーターを外部にマウントする。L字にしてやればなんでも一緒だと思う。強度を出すために工夫すればそれでいい。
ネットワークはその後方にでも外付けで取り付ければよい。3dbクロスで問題ないと思う。アッテネーターの位置が僅かに問題。
因みに板はその辺のホームセンターで調達できる15mm厚で行こうと思う。16センチのウーファーならこの程度でも問題ないだろう。


コンデンサーはおよそ20㎌と云ったところか。コイルに関しては必要ないかもしれない。
いつも使ってるDaytonなら二個で2000円。コイルも作るとして、エナメル線500gで2000円。
ユニットはウーファーが7000〜9000円で、ツィーターは二個で3000円。アッテネーターが一個2000円か。安物でもいいので1400円としておこう。
これにMDFとネジ類を追加した額がほとんど満額となる。ターミナルが若干問題ではあるものの、
これはバスレフなので負荷も低い。適当なものでも十分だと思われる。最悪の場合ダクトから線を垂らして
線材はオーディオテクニカ辺りのものでもいいし、奮発してJBL辺りでもいい。


ざっと計算してみると、約2.5〜3万円となった。思いのほか高いのはネットワーク部品のせいだな。
これにMDFの値を足すとまあそんなもんだろう。塩ビパイプがノーカンだったわ・・・。
しかし微妙なアイテムだなこれ。今まで得てきた技術を惜しげもなく投入しつつ低スペックであるのが条件って云うのが何とも言えない。
これだけの容量は居るのだろうか?構造的に縮めることは難しいから特に問題ではないのだが、
サイズはMDFの価格に直結するので可能なら小さいものがいいだろう。しかし小さくしても端材的に関係がない場合があるので、
その場合はデカけりゃデカイほうがいい。因みに容量は37Lほどになる。20センチウーファーでも十分になる。高さが16センチのものなので、
適当に20センチに換算すると46Lを超えてくる。しかも奥行には若干のゆとりがあるので、目一杯使えばまだ増やせる。
これだけ確保出来ればゆったりとした低音を再生できるはずだ。口径で簡単に計れない低音ってのは割りと実在する。


能率は若干低いが、そこはそれ高能率を目指すべき科目ではないのだ。
ディティール・能率・レスポンス、エッジ等の音楽的表現全ての点で突き詰めたスピーカーではないので、
あらゆる点で潰しが効く。特定の部材を安価なものに置き換えても特段の問題が発生し難い。経験上ネジだけは良い物を使うが。
ツィーターのインピーダンスがちょっと面倒なのが頂けないな。よし調整するか。
なんとかして8もしくは16くらいまで調整してやれればコンデンサーだって安く上げられるし、耐入力が増える。


・・・増えるか?単純に突っ込める電圧量は増えるが、それを音に変える部品は据え置きだから・・・うん?
微細なコントロールが可能になる、と云えばいいのか?でも瞬間的に入る電圧に対する耐性は大きくなるか?
やってみないと分からないな・・・しかし、いつの日になるのやら・・・。