たぶん、奇病に侵されているのだ

何かを作らなければ気が済まないというのは、私の根源に関わる何かなのだろう。
模型や音楽と云ったものが大多数を占めている。どうやら自己満足でいいらしく、
あまり大袈裟な話にはならなかったのだが、最近では簡単なことでは満足できないらしい。
必死に追い込んだものを完成させるとある程度の発散はできるのだが、それは難易度の高さを競うかの如く
加速度的には「もうそこまでする必要ないんじゃないの」と云うところまで行っている。困った。



本日はターミナルボックスと呼称されるアイテムの製作に勤しんだ。
フルレンジコラムのインピーダンスの補正とクロスオーバーの部品を収めた箱で、地味に面倒だと折り紙付きの逸品だ。
抵抗は大容量のものを選び、ゴミ同然で転がっていた線を半田付けする。
ゴミ同然と云うのは"ほぼ破片"といった、7~8センチくらいの線である。JBLのだから品質は良い。
「こんなのゴミだろう。捨ててしまえ」くらいに思っていたのだが、そのくらいのサイズが丁度よく、
「あぁ、こういう物でも品質さえ確保してあるならゴミにならないんだなぁ」としみじみと思った。1m1000円ほどするからね?
ハッキリ言ってオーバースペックもいいところである。絶対にここまでの線は要らない。が、
ほんとうにゴミみたいな線材で製作すると凄く足元を見られそうなので、チラリと見える線がJBLだっていうのは計り知れない意味がある。



ちなみに最近は模型製作は止まり気味である。筋彫を乗り越えた私に敵は居ないと思っていたのだが、
リベット打ちに移行するのはちょっと覚悟が要るのだ。もう数日したら取り掛かろうと思う。大型連休はそれに充てよう。