マキシマは頭が悪い

私がアフォなのは周知の事実だと思っていたんだが、どうやらそうではなかったらしい。
能ある鷹は爪を隠すとは言う物の、爪のない鷹だっていると思う。いや私は鳶以下の雑魚である。


さて、THE・愚者との呼び名が高い私は九五式の写真を撮って見た。

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私は長らく「日本軍の車両なんてどこがいいのか?」などと愚かなことを思っていたのだが、最近になって
「・・・おれは弱い戦闘車両のほうが好みなのかもしれない」という嗜好に気が付いた。
そこからファインモールドのホームページを読み腐り「日本車も捨てたものではない。寧ろ作るべきだ」
と云う事でこの九五式軽戦車を購入。この履帯の弛み方が素晴らしい。が、私も製作に当たり色々と考えた。
とくに汚しについて考えを深めた。結果がこの写真の出来で、個人的には全く気に入っていない。


敗因は幾つか思いつく。一つは、よい作例に出会えなかったこと。
私の目の届く範囲にリスペクトに値する作例がなかった・・・。
あれば参考にできたものの、完全な個人の見解に依る製作となってしまったのが敗因の一つだ。
そして私の想像力が足りなかったこと。真似したいと思える作例に出会えないと言うことは、
私の個人的な嗜好に依る車両となるわけで、日本陸軍について碌に知らない私が手を掛けられるほどの技法なんてのはなかったのだ。


まあ、それでも個人的に言い訳をさせてもらうなら
「こんな貧弱な車両が、とくに激戦のマレーでの損耗率はきっと凄まじいだろう」
つまり、チッピングは使わない方向で汚しをしなくてはならない。ほぼ新車同然の車両が揚陸されて速攻でスクラップになる。これが今回のコンセプト。
至近弾の飛び交う戦場で、泥だらけに汚れる。それでも後退は許されず、ただ前に進むのみ。
そうして地獄を突破した数少ない生き残りは、どんな格好なのだろうかと。


・・・だってこの車両って榴弾の欠片で戦闘不能になりそうじゃない?
飛弾箇所にもよるらしいが、小銃弾すら貫通するとか、狂気の車両だろう。
もうちょい日本車に慣れたらもう一度作っても良いかもしれんな。安いし。


因みにこれは私の中では保守の品になる。全然攻めたイメージが湧かなかったので、保身に走った典型的な守りの模型である。
そういう、これまでの製作技術を大切にする模型もとてもいいとは思うのだが、もうちょっと際どいことが出来なかったのが、
この作品について淡白な感想しか出せない所以だろう。