東へ!

陽光が燦燦と降り注ぐ日曜日。ロッサ氏か
ら一報があった。
「天気がいいので今日ちょっと行かん?」(※前日も軽くツーリングしてました)
私も暇だったので快諾。と言うか個人的に石川県を東に走ろうと思っていたので渡りに船でした。
だがこの船頭たるロッサ氏がいい顔をするか渋い顔をするかは出たとこ勝負で行こう!


半端に東金沢まで到達した後に海の近くまで出ます。内灘大橋と言うそこそこ綺麗な橋を渡って、(そのとき、もっと海沿いに小さな橋が見えたのでそこを渡って帰ろうと言う話になった)
内灘の総合公園で休憩。この公園には幼少期なんども訪れた思い出の場所だ。遊具が豪華で楽しかった、と言う話をお互いしていた。
そこにある展望台からの一枚。


さて、次は大橋から見た小さな橋にむかって進もうかとなります。
方向的にはもっと海まで行かなければならないわけで、細い橋なら小さな道だろうと、適当に当たりをつけて曲がった先には・・・




そこそこ急な下り坂があり
ちょっと平坦になったと思えば砂利道になり(この変で何かおかしいとお互い思っていた)
更に下ると砂利から砂っぽい道になり
やばいと思ったら完全に下りきり、水平線が見えたところでこの一枚。

なんつーか、素晴らしい絵になってますでしょ?
ここに至るまでにオフロードで、地面は砂で、下り坂で・・・
もしかしてこれって、戻れない?
とりあえずここにバイクを止めて、轍にそって偵察しようと言う話になった。
その写真を撮り損ねたのは痛い失態なのだが、完全に砂浜の延長線、砂利の欠片もない、なんと言うか完全に砂だった。


そして水分補給をしつつ議論。
あの坂道(オフロード)を登るか、(バイクを二人係りで押すことになる可能性が高い)
この水平線の砂浜をなんとか突破するかと言う、無残な二択が待ち受けておりました。
幸い、偵察に出た際に歩いた道の先に駐車場と思われる場所を発見。つまり、その先に道はあることが判明。


もはや二人に議論の余地がなかった。そして、砂浜を走る珍妙で残念なツーマンセルが誕生した・・・。



いや、なんつーか大変だったね。靴が砂まみれになるのは仕方ないが、あれほど大変な走行になるとは夢にも思わなかった。
ハンドルは言う事聞かないし、アクセル吹かしても上手くしなかったら砂を巻き上げるだけだし、
一歩先を行くロッサ氏は常にコケそうで面白かったし、(こけても助けに行けないだろうし)
と言うか荒れ馬のようなカブにしか見えないベンリィを操るロッサ氏の後姿がとても面白くて、こっちも操作が難しくて、アドレナリンが出まくりでテンションが狂ってて、
いやこれほど文章にして表すのが難しい場面もそう無いと思う。(オンボードカメラが欲しい!)



幸い一度もこけずに、砂まみれになることもなく、約八百メートルの砂地帯の走行を終えた。
振り返ってみると、通行止め標識のついた柵があった。なぜこれをあっち側に置かないんだと散々喚き散らした後、家路についたのであった・・・。


あの興奮は動画とかで報告出来るようになりたい。なんつーか、本当に凄かった。