全容が明らかに!(中編)

今回は細かい設計ポイントを挙げて行ってみようと思います。



ネットワークは使用するウーファーJBL 12SR)に使用されているものを流用します。
この際、固定する方法が問題となった為、ホームセンターで売っているアルミパイプをカットして使いました。
約30mmほど高さを稼いでパーツに接触しないようにします。


線材のほうは足りない部分は一応JBLのものを使用しました。が、
やはり内部の基盤部分の線は頼りないですね。それを言い始めたらフルレンジ部分の線材はどうなの?って辺りで何も言えなくなるのですが。
線材や半田などに対して鋭意的に取り組むのは、素晴らしいことだとは思うのですが
イチから作らないとどうしようもない部分ではあると思います。コストの面から言っても跳ね上がりますしね・・・
初回である今回は、様々な事情からある程度看過される面がありましたが、次回からは厳しく追及していくことになると思われます。胃が痛いです。



4343からフィードバックされた技術の一つである、この「ツメ付きナット」によるフロントバッフルおよび後部パネルの取り付けです。
ツメ付きナットというものは、便利かと思いきや実は非常にシビアな代物で、この写真のように接着剤で補強しても使いづらい代物です。
締め付けて取り付け後にホットボンドによる固定と言う流れで作業しましたが、この通りに固めても脱落するナットがありました。
これは今後の課題になる点の一つです。現状では及第点は与えられません。
何度も開け閉め出来るものでなければ改良の余地は無いですし、
最終的な目標点として"メンテナンス性の高いものを"を常に念頭に置いた設計をしているにもかかわらず、
ナット一つで狂ってしまうと言うのはいただけない・・・


構造を知り尽くした上で、ネジを触る。それが出来なければ触る資格が無いと言えるのが今の状態です。



この一葉はバッフルの固定部分になります。
フルレンジ部分は9mm、ウーファーは21mmとそれぞれ厚みの違う板をツライチに留めるためには基部の段差が必要不可欠になりますね。
制作上致し方が無い隙間はシリコンで埋めてあるので機密性は保たれています。
また、取り付けるバッフルとの隙間には合成ゴム系の素材によるシーリングを施しました。
やったことはないので確証を持って言えることではないのですが、多分これ水に浮くくらいの機密性があるかと思います。
(勿論、時間経過でボンドで接着されている部分から浸水するでしょうが。その先にMDFが壊れるでしょうかね?)
因みにこの固定部分の角材はボンドによる接着で出来ています。これがどれほど大変なことかと言うのは説明できません・・・



以上中篇終わり