ツキ板の修繕

ツキ板というのは非常に厄介な敵である。なにせ見た目が懸かっているのだ。
一般的なオーディオ通と言うのは、見た目も大いに気にするものらしい。
私は中身さえ保証されれば大体なんでもいいのだが、そりゃあ可能であれば美しいものが欲しいに決まっている。



ツキ板の貼り付けと言うのは存外と簡単である。
とはいえ、それは貼り付けの難易度であって修繕の難易度とはちょっと違う。
特に年数を経たスピーカーのツキ板の修繕は一筋縄では行かなかった。
パーティクルボードとツキ板の間に1mm程度の板が挟んであって、その板が大きく捲れ上がっていたりするのだ。
特に引き摺られることが多い底面の損傷が大きく、その板の補修が非常に高難易度だった。
一息に終わらせられないので、ロッサ氏と交互に補修を行う。



大体こんな感じになるまで頑張るわけだ。作業開始から3時間ほど経過しているだろうか?
スピーカー製作の際には靴はこんなもんがベストだと云うのは三日ほどで気が付いた。去年からの習慣である。
洒落る要素なんてゼロに近い。というか可能なのであれば安全靴とか履きたい。


まあ、ツキ板の修繕は大体終了と云った具合なのでしんどい作業はもうあんまりないだろう。
・・・明日やる、コイルの製作が非常に億劫なのだがどうしようもないな・・・