でも

ロッサ氏がセッティングしていった4343は実に興味深い音を鳴らしている。
というのも、奴はドライバーの搭載されたスピーカーも使ったことのない、
実にフラットな調子でヴォイシングしていったわけで、
つまるところ私の価値観とは全く異なる方向性の機材で音楽を楽しむ人間である、
と云うことだ。意味もなく(あるけど)ユニットが分離しているスピーカー育ちではないのだ。


個人的にはより煮詰めて行ってもらいたいとも思うし、それが部屋に存在しているのは楽しい。
なによりこれで聴くジャズはたまらなくいい。私はジャズはあまり嗜まないので
アーティストの良さなどを語ることは出来ないのだが、
「ジャズよりクラシックが好きだ」なんてのは全く異なる方向性であるとしか言いようがない。
この流れるようなジャズを聴いて過ごせば多少なりとも好みは変わる。それは良い。幅が出る。



そして、CDが増えていく・・・。