登り詰めたら

登り詰めたらあとは下るしかないと、下ることしかないと気づけなかった。
という具合でさだまさしっぽくはじまるよ!


本日はロッサ氏の部屋のルームチューニングを次のステージに昇華させようという計画です。
様々な音響事情を簡潔に説明すると、「天井に板を張ると音が変わるんじゃね?」
なんていう程度の話になります。部屋で一番大きな面積があるのが天井だもの。次点で床となるわけだが、
床はオーディオラックやスピーカーなどがあるのでやはり次点になるわけだ。
コンセプトとしては、"如何に狭い部屋でボリュームを稼ぐか"になります。
つい最近ロッサ氏の部屋で音楽を聴かせてもらった私が、「俺は偉そうなことは言えないけど、音量でかくするとアレだね」
とデッドボールを食らわせてしまった辺りが境らしい。あとは通称成り金さんと言う人の影響もあるらしい。


とにかく、狭い部屋で大きな音量で音楽を楽しむ方法が、天井に適切な空間を確保したうえで板を張り付ける
と云う物になるらしいのだ。未確定な部分は、まだ実際に音響調整をしていないので推測が含まれるという意味だ。





作業前はこんな感じである。この時点で十分キチガイなルームチューニングを行っていると言っても過言ではない。
師匠もちょっと引いているという恐ろしい事実がそれを裏付けているわけだ。まあ、おかげでこの状態の部屋は
フラッターエコーがほとんどない空間になっている。この波板を張らないととても響く部屋なのだ。張ることによって拡散し、
室内の音響特性を理想的な形にしている。天井の板はXRT20のツィーターコラムの正面にあり、かなり効いてる。
カーテンが写っているが、対面にはドアがあり、当然音の反射は違うので左右で吸音用のスポンジなどを駆使して定位感を再現しているようだ。
吸音も適当に張り付ければいいというものではなく、効きの強いところに必要数が基本となる。この場合の
「効くところってどこ?」と言う点に関しては勘に頼る部分が大きい。と云うか感覚的な物なので説明できない。自分で探せ。


この部屋は八畳間で、八畳間と云えばオーディオで最も嫌われる部屋の大きさである。それは大型スピーカーを置くには狭いことに起因するが、
実はもう一つ、反響の面で不利なのだ。反射音をかちっと合わせないと音響は楽しめないので、そこで足を引っ張る八畳間。
まぁ、反響はこの波板の大量投入によって緩和されているのだが、まあ今問題となっているのが、「もっと大きな音で聴きたい」と言う点だな・・・。




で、こうなった。まだあと畳二枚分ほどを残している。朝から作業しても日に六枚が限界でした。
この天井は板なので、ぱっと見ではものすごく反射するように見えるのですが、実はこれは吸音の意味が強いアイテムなのです。
書物通りの性能を発揮してくれれば・・・多分・・・。


しっかし、誰に教えてもらったわけでもないのですが上手く取り付けられるものですね。思わず自画自賛
もう天井のリフォームとか出来そうですね。もしこれでロッサ氏が上手くやってくれれば、
音響特性を向上させるリフォームが可能と。なんかいい金になるかもしれない!
でもこれ滅茶苦茶きつかった。もしやるなら材料費込みで20万(部屋の大きさにより変動)その他オプション別途見積もり


なんか今日一日でロッサ氏に莫大な貸しを作った気がします。おれがここまでやったんだから、
ちゃんと目論見通りの調整をやってくれることに期待するしかないですね!疲れた!!