はじまった


どんなに難しい模型になるんだろうかと、恐怖し考えるだけでうすら寒い気持ちになっていたのだが、
やってみると案外何と言うか、現時点までは簡単だった。
参考資料と使用するキットを並べて検分していると否応なしに気分が盛り上がる。これならいける!



と云うわけでこんな感じになった。前方へ3mmほど大きくなっているので、この部分は打ち出した時に詰める。
機首の機銃パネルはキットのものを流用可能っぽいのでそいつを使う。コクピット上部は五式戦から。
下部はラジエーターの都合上飛燕になる。パネルラインではないところで切断して張り付ける。稚拙に見えるが
パテを盛って削れば問題ない。今後の作業を考えて接合部の裏はプラ板で補強。補強のない部分にはエポパテを詰めた。
主翼内部には補強にキットの破片を突っ込んで接着。Bf109や天山のように強度に心配のないもの意外を作るのはこれが始めてなので
それっぽく作り込む。軽く押さえてみて歪まないなら大丈夫だろうと云う事で手打ち。



そんなことよりも問題なのはこの部分である。明らかに縦方向に寸法が足りていない。
図面ばかり眺めて作ってたらこうなった。現物合わせや採寸などを怠るとこうなるので気を付けよう。
これに対する改善策は概ね三つ。一つ目は原型を作り直すこと。案外2~3時間で形になるのでやろうと思えばやれる。だが面倒なので却下だ。
二つ目はこの型を上下に割って、適当な寸法のシムを噛ますこと。もしくはエポパテでも盛って形状を変えること。これも却下だ。


もっとも効率が良いであろう第三の選択肢は、打ち出した部品を二つ目の工程と同じく上下真っ二つにしてシムを噛ませること。
どっちみち排煙管の取り付けに関する加工が必要なので、その際に切り外すか否かの問題になるだけだ。案外これが一番良い。
型に問題があるなら作り直しもいいのだが、このアウトラインはそう悪いものではないと思う。ちょっと加工すればそれなりにいい線行く。
そいつをむざむざ捨てるなぞ愚かしい。これでだめならまた型の新造をすれば良いだけの話だし。


こんな感じで初めての原型製作は終わった。そういえば石膏を使ったなにかを作ったような気もするが、ノーカウントで行こう。