凡人が怪物を倒す方法

凡人が凡人のままで怪物を討つことはできるのか?


「いや、できないだろう」


というのがこのところの私の結論である。
「では、なぜそうなるのか?簡単にレポートを書いておけ」と怪物本人が仰るので
不承不承の極致ではあるが、まとめてみようと思う。どのくらいの長さ語るか分からないが。


怪物が怪物たる所以から考えてみたい。力とかHPとかが異常なんだ。
それも特定の数字だけが抜きんでていることが多い。そんな奴にその土俵で戦いを挑むこと自体が間違っている。
連中は端から局地戦を御所望なのだ。こちらに出来ることと言えば、物量戦ぐらいだろう。
しかし一般的に物量=金なので、それが出来ない。つまり勝てない。
それに、自己満足だけの勝利には意味が無い。圧倒的な敗北を怪物に味合わせるしか、勝ったと言えない。


では、怪物の音について評価しよう。実際に残っているものを解析するというのは当然だ・・・が、
解析という点においても既に怪物には敵わない。凡人の持っているキャパシティでは怪物の性能を推し量ることすらできない。
「凡俗が知った風な口をきくな」なんてのは師匠が言いそうなことだ・・・。
だが敢えて解析をするなら、私の結論はもう出ていると思う。寧ろこれ以上精度の高い結論を用意できないのが凡人なのだが、


あれは人間が分かりやすく「凄い」と思える土俵で戦うことが得意なのだ。
例えるなら模型に色を乗せる、その色のリアリティが極めて高い。ではしかし、リアルとはなんだろうか?
怪物でも一世紀前の航空機や戦車を見る事は叶わない。つまり、本物を知ることは出来ない。
要するに、怪物の乗せる色味に真実性がある、と第三者に納得させるだけの性能が高いのだ。


さらに進んだ際どい発言をするなら、何かのメーカーを体現しているような音は、誰の目から見ても凄いだろう。
マッキントッシュとか、ラックスマンとか、それを自在に操る能力が高いのだ。ただ全体的に高いのではなくて、
生き様が何かに似ているのだ。そんな奴は呼吸するだけで説得力のある空気を出せるし便利だ。
で、その生き様がどこか有名なメーカーに似ていると、第三者はなんとなく思い、「ああ、勝てねえな」となる。


そんなもん、ちゃらんぽらんやってるだけの私のような人間が、どんな生き様があるというのだろうか?
金だけ持ってる「自称、音楽好き」のおっさんがどれだけの生き様を魅せられるだろうか?村人Aだろうが村長だろうが無理すぎる・・・。