振動について考えてみた

オーディオとは、ノイズと振動との戦いだ。
これは誰が最初に言い放った台詞なのかよくわからないが、その情報を意味のあるものにして自分の音楽論と照らし合わせたのは今が初めてなのだと思う。


ある友人がオーディオラックを自作する、と云う事で私が図面を引いたりしてみているのが、この二週間ほどの出来事だ。
幸いにも図面を引くということに関してのプロが身近に居るおかげで、私は自由に案を出して線を引くという、
ある意味で究極に楽しいことをしていたのだが、今回のオーディオラックの肝は対振動性能にあるらしい。
「具体的にどの程度なのか?」という点に関して私はあまり気に留めていなかったのだが、事ここに至って気付いた。これは今回の計画において本当に重要なことらしい。
具体的には予算の掛かり方が不自然なほどなのだが、事ここに至るまで


私「防振性?そんなの趣味じゃね?」


というスタイルだったのが不味かった。オーディオに対して防振性にとくに拘りのない設計者と、防振性の研究が大好きな出資者では温度差があり過ぎたのだ。