完成!

やる気だして作り始めた割りに3ヶ月と言う月日を浪費しながらようやく完成。
ただ、私の理想の零戦の姿を想像して形にするという作業には必要な時間なのかもしれない。








「貴方の理想のレシプロ機はなんですか?(WW2限定)」
と言う問いに対して零戦二一型と答えるのには二つ理由がある。
一つは、やはり艦上で使われていた物が好き、と言うことだ。
紫電雷電と言った局戦も好きなのだけれど、空母艦載機と言う肩書きを添えられると敵わない。


二つ目は、無敵の零戦神話の機体は、と言うとやはりこれだと思う。
活躍したものに対して憧れると言うのは、時代やジャンルを問わずあると思う。
対して五二型はと言うと、特攻機のイメージが拭えない。
特攻と言う数奇な戦略を個人的に分析することはあるのだけれど、後味はあまり良くない。
模型くらいは、楽しんで見たいし、愉しんで作りたいので敬遠しがちである。(ちなみに五二型の積みは十分にある)


"空母艦載機""最強の零戦"
三ヶ月かけてその二つを叶えたわけだが、意外と出来は悪くないと思う。自画自賛は苦手だが。
これまでの経験を活かして、徹底的に作り込んだ、と言う個人的に現在の究極である。
今後のレシプロ機を作る際には、この作品を越えることを意識しなければならないのだろうけど、
よっぽど手の込んだものにしない限り超えられないのではないかと、少し不安になる。


この作品で最も理想をつぎ込んだのはこの明灰色だ。
普通に塗ったのではなんの面白みもないので、適当に調合して塗装した。コンセプトは「明るくて綺麗な零」を掲げて。
そして最も頭を悩ませたのが、デカールだった。
加賀機か翔鶴機か、それ以外に適当にでっちあげるか、
最初は加賀機にしようと思ったのだが、日の丸等の赤と同じ色にすることがめんどくさ過ぎた困難だった為、
そして架空機にした際のナンバリングの作成がめんどくさ過ぎた不明瞭な点を考慮し、
このデカールを已む無く張った。大きなデカールは難しくて嫌いなので可能なら塗装で仕上げたかったのだけれど・・・
別に翔鶴機に対してなんの偏見も無いとだけ書いておこう。だがこれでも随分手を尽くしたのだ・・・



そんな感じでたたずむ零戦を眺めていて、とても至福であります。
そういえば理想だなんだと語りながら出戻る前にも明灰色の零戦を作った経験は無いな。二式水戦なら記憶にあるが。
何年越しかの夢を、今日叶えたのだ。気分が悪いはずが無い。



そして戦いを終えた机の上の惨状です。
本当なら、明日はこれを片付ける一日にしたいところだが、明日はロッサ氏とスピーカー製作に関しての作業があるのだ・・・