ダブルイジェクターラックの複製

ダブルイジェクターラックってなんだ?と思う方も多いでしょう。
爆弾を吊り下げるアダプターみたいなものです。トリプルが今では一般的なのですが、F-1はダブルのものを使います。


最終的に、「あればいいよね。」って話になってきます。驚愕です。
先ず、キットに付属しません。まあ爆弾が一つもないので想定内ですね。
では、ハセガワの自衛隊ウェポンセットに付属しません。明らかにF-1用であるASM-1があるのに、何故だろう?
そうか、爆弾はアメリカのウェポンセットに依存してるんだ!と思って箱絵を観察しますが、付属しません。
トリプルイジェクターラックはあるのですが、ダブルは何かの陰謀かと思うほどに発見できませんでした。もう降参に近いですね。
この事実を知ったのは、「あぁ、次に作るF-1は爆装がいいなあ」なんて夢想してた頃なので、そう遠い過去でもないのですが、絶望しましたね。





しかしながら、未知への探求を怠らない者にはなんらかの解決の糸口が現れるものです。私がそうだったように。
F-1を1/48で作るならハセガワの物が一番良いだろう。しかし、フジミという存在を忘れてはいけない。
確かプラッツだったかのデカールはハセガワではなくフジミに対応していると言う噂を聞く。しかしフジミのF-1など見たことがない。
噂によればハセガワのほうが新しく、やはりディティールが優れているのでフジミなど見る価値が無いのか?


爆装に限ってはあるのです。
ある日模型屋で何気なく開いたフジミのF-1には爆弾が入っており、しかもダブルイジェクターラックがあるのです。
(余談ですが、フジミのF-1のほうが優れている点がいくつかありました。正直言って侮っていました。
一番大きな点はデカールにありました。各種飛行隊の再現が可能と言うもので、
デカールを換えて売る戦法を得意としているハセガワからすれば脅威だったでしょう。
まあ、デカールを一つ取って"緻密さ"を語ればハセガワに軍配が上がるのは必至だとはおもうのですが、
飛行教導隊のマニアックな塗装をも再現可能、と言う点では勝負にならないくらいフジミの勝利だと思います。
しかし、キットその物をとってもハセガワのほうが質がよく、(因みにハセガワのF-1の出来は今一です)
総合的に見て、ハセガワに軍配が上がるのも已む無しと言った具合でした。
ですが、爆弾、増槽、対空対艦ミサイル等の付属は評価が高いと思います。ダブルイジェクターラックもありますし。)

まぁ、ディティールはちんけですが、それでもこんな代物を少ない資料でスクラッチすることは出来ないので即購入しました。
買ったその日から「いつかこれ複製して使う」と心に決めていたのですが、それを本日実行。




お湯でやわらかくする代物で型を取ります。ナメて掛かった一発目は見事に失敗しました。
写真中央の黄色い塊ですが、右側面が殆どありません。まあ、A型を取った時から失敗すると思ってたよ・・・
しかし、この製品はお湯で戻せば何度でも使用可能と言うのが売りです。今度こそはと、以前造形用に購入したヘラを持ち出して片面ずつ丁寧に押し当てます。
これでダメだったらシリコンで取るしかないと、本気で思います。一缶3000円くらいだったか。まぁ仕方ねえな・・・


実は今ポリパテの硬化中なのです。あと30分くらい超怖い。
失敗してたらまた挑戦なのですが、全然やる気しませんね。なんとか成功していてもらいたい・・・