ちょっとした問題が発生した

やる気のない日に模型は作らん。触りもしないだろうが、考えるのは別である。


今回のF-1の主題は爆装である。それは可能な限り余すことなく"それっぽく"することによって叶う。
単純に「爆弾吊るしました」では話にならないのだ。
「爆弾8発なのに増槽一つで」とか変なことやっちゃってるのであんまりリアルなことは追求できないのだが。
(これに関しては増槽を取り付けないという選択肢でお茶を濁すことも出来ると信じている)


で、爆弾を吊るした時にどうなるかってことを真面目に考えてみると、どうにもしっくりこないことが一つあった。
ダブルエジェクターラックとパイロンの隙間に揺れ止めの金具がついているはずなのだ。
模型では別パーツ化されているので、パイロンに切り欠きがある。通常ならASM-1を搭載して、揺れ止めをするな。
これがダブルエジェクターラックだとどうなるのか?それが分からない。資料がない。
では、その他の爆弾の吊るし方を参考にした際はというと、トリプルエジェクターラックでいうと揺れ止めの接点に膨らみがあって、
揺れ止めが正しく機能するような形状になっている。ならばダブルエジェクターラックの全容を収めた写真を探すと、あった。


ここに来て一つ暴露してしまうと、実は、完全な形でダブルエジェクターラックの製造は不可能だったのだ。
F-1専用に製造されたという噂のダブルエジェクターラックというのは、かなり複雑な形をしていて、
おゆまるを用いた型では量産は不可能だったのだ。寧ろ地味に複雑過ぎて原型すら作れないレベルだった。
で、フジミの「それっぽい形のやつ」を見つけ出してきては、之を「ダブルエジェクターラック」だと豪語した、というわけだ。
資料と比較して、あまりに稚拙な出来のラックを受け入れるしかない現状というのはまだまだ伸びしろのある現状だろうが、
そんな形状のダブルエジェクターラックには、揺れ止めなんてことを考えているようなディティールは存在しなかった。



この期に及んでのエジェクターラックの新造はやばい。が、頑張って一つだけ原型を作れれば事態は好転しないだろうか?
好転させるだけのエネルギーを生み出せられるか否かか?いや、現状のだって精一杯の代物なのだ・・・なんとも、言えない・・・。