どうにでもなれ

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これは何かの罠である。そう気づいたのは昨晩で、
恐らくはとてつもなく酷い目にあうだろうと予想したのだが、
今のところその兆しはない。


で、D/Aコンバーターを想像するならこれだろうということで師匠に相談してみた。
拍子抜けするほど容易く借り受けることが叶ったため、
「やっぱりこれは何か罠なんじゃ・・・」
と思わざるを得ない。


高鳴る胸を押さえて配線をし、適当なCDを再生してみた。
「あ、うん。これ師匠の音だ」
当然である。借りる直前まで聴いていたわけだ。
これを自分の音楽として再生できるのか?と、青ざめていたのだが、
晩飯を食って一服しながら聴いてみると、若干馴染んだ感がある。
この機材、とくにトランスポートとの相性で云うと高域に美しさがある。
勿論すべてのレンジに関して感嘆の一言なのだが、
きめの細かくて優しい、しかし芯のあるシンバルの音は中毒性を感じる。


全体的に極めて大人な音楽になる。壮年と云って差し支えないだろう。
ロッサ氏曰くパンチ力が無いという評価をしていたのだが、
彼の音楽は規律の取れた暴力みたいな側面があるため、今一参考にならないのだが、
なるほど確かに毛色が違うな、と思った。




ある程度落ち着いた今、このクオリティの音楽を一般家庭に要るのか?と思うのだが、どうだろう?