二時間半

師匠から借りていたMC202を返却し、
「なら・・」なんて言う実に軽い感覚でマランツのプリメインアンプを借りてきてしまった。
本格的なデジタルアンプって聴いたことない。いや、マランツってメーカーの音楽を聴いたことが無い。
だったら試してみるのも悪い話ではないだろう。ってことで借りられないかと申し入れたら二つ返事だった。


正直に言って、あまり期待はしていなかった。というのも、借りてきたアンプを手放した人と面識があって、
直接聞いたわけではないが、手放すときには扱き下ろしていたのを知っているので、マランツに対するイメージがあまり良くなかったのだが、
自宅に持ち帰り、電気を送り込むこと二時間半。そして今である。


人に機材の感想を語るっていうのは、とても責任の重い行為なんだなあ。と、率直に思ったね。
確かに、金銭を払っている分だけは語る資格はあるのだろうけれども、だからと言って極端な意見を語って良いというわけでもないし、
「情報を知りたい側」としては、やはり「使ったことのある人間の感想」を求めがちなわけで、やはり適当な感想を述べてもらっては困るわけだ。
つまり、私が今言いたいのは、「そのレビューは誰がやった?」ってことだ。誰が何を言うか、吟味して情報を受け取らなければ歪みが生じるし、
生じた歪みによってメーカーが努力して作り上げた音楽観を否定するのは、いち愛好家として実に嘆かわしい次第である。