5-1 4343前面塗装!

ついにこの日がやってまいりました!と言うのが二日前の話になります。
ドライバーの調子を見つつ準備を進め、約一月の時間を掛けようやく・・!!
いや、思い返すと殆どドライバーの様子見がメインでしたね。


先ず、全てのユニットを取り外します。この時点で億劫なのですが、正直、慣れました。
さくさくネジを緩めてバッフルを上げます。なんだかもう一般人の感じがしません・・・。




古い物であること、構造的に不可が掛かる場合があること、木材の材質から成ること、
そういった理由から、ブルーバッフルは意外と痛みやすいのです。
頻繁にネジを緩めたり締めたりすることが原因の一つでもあるのですが、バッフルを開けないと手入れ出来ないので、これは宿命ですね。
しかし、手直しできると言う最高の状況を利用して全て片付けます。
木部パテ等の使用も考えましたが、どうせ剥がれます。間違いなく剥がれます。
と言うわけでリタッチで片付けます。が、こういう部分は塗装した際に下地の色に左右されるので先ず下地の色に近いブルーで塗ります。担当はロッサ氏です。


木の色が露出した部分全てをやってもらいました。その間に私はウーファーの留め金の塗装を行います。



見事に写真を取り忘れました。流れとしては、
「元の黒い頑丈な塗装を剥がす」→「プライマーを塗る」→「下地のゴールドの塗装」→「金色の本塗装」
と言った具合に進行します。プライマーを塗ってますが、このパーツは金属同士の接触があるのでいつか必ず剥げます。
丁寧に扱えば、なんとかなることもあるのでしょうけど・・・(ネジにも同様の処理を行います)
この色はどんな色でもいいので、好みの色で塗ると愛着が湧くと思います。純正派なら塗装する必要はありません。



新聞紙なども併用してマスキングした後に塗装です。(この方法をどこで覚えたのか定かではない・・・)



開始して三十秒ほどで一つ重要なことに気がつきました。
こ の 体 勢 維 持 す る の き つ い
降りるわけにも行きませんので気合で続行します。



ケンリックの真鍮ホーンが非常に気に入ったので参考にします。
なるべく下品にならないような金色を選んで塗装します。
ホーンは奥まで塗装できるか不安だったので、噴出量が多いスプレー缶で下地を塗って、エアブラシで届く範囲を塗ってます。
正直、奥のほうは影で見えないので思っていた程難しい作業ではありませんでした。



ツイーターも真ん中の三角のところをゴールドに塗ります。
ガスケットを丁寧に外して分解、塗装するわけですが、問題が発覚します。
この三角のパーツを固定しているネジが裏側のプレートの下にあるらしいのです。
流石に面倒だったので慎重にマスキングして塗装しました。こちらも奥のほうは見えないので適当でいいと思います。



大体こんな感じで塗装終了です。全てを自転車操業でこなしていたので乾燥はあまり気にせずに居られました。
そして感動の全貌が今・・!!



写真じゃ伝わりにくいっすね・・・
色はオリジナルにかなり似てます。プレートの接着はまだしてません。
いや、なんというか現実的には苦労は報われているのですが、記録的にはどうなんだ?って話です。
そのくらい絶妙な青を再現できていると思ってくれれば幸いですが。




ツイーターとホーンはこんな感じで非常に目立っております。
個人的には橙色がかったゴールドが好きなのですが、今回は真鍮風に仕上げてあります。
肉眼で見ればかなり光って見えると思います。私はこのツイーターがお気に入りです。



と言うわけで、ようやく片側の塗装を終えました。
エアブラシでの塗装がメインだったのですが、これは微妙でした。「及第点は余裕で超える。合格点は出せる、けど」と言った具合でしょうか?
正面から見たら綺麗ですけど光を反射させて塗装面を見るとややムラがあります。
自動車なんかを塗装するでっかいハンドピースがあれば理想なのですが、そんなものはなく、またエア圧もありませんので
残念ながら空気による塗装の限界がこれだ、と言わざるを得ません。と言うことでもう1本はペイントローラーで仕上げます。乞うご期待。



いやあ・・・しかしこれだけしっかり手を尽くせば苦労も報われる完成度になるんだね・・・
一日作業に付き合ってくれたロッサ氏に敬礼!そしてもう1本は28日に予定されております。再度敬礼。