ミスリード

あまり面と向かった人間に対して適当なことを言うのは気が引ける・・・と言うより実現しない可能性のある話をしてどうすんの?
と思っているので、計画の本筋について聞かれてもうやむやに答えるのが私の流儀である。


しかし、そうは問屋が卸さない。師匠を含めた御歴々の方々がネックだ。
「ちょっと面白そうなことをやっているんです」
と小声で白状させられるしかない時が少なくないわけで、計画の概要を知られるだけでも面倒なのに
"いつできるのか?"などと聞かれても困るわけだ。「いつかは出来るだろうけど」
なんて気軽に答えられる間柄ではない。それなのに計画の詳細なプランなどを根掘り葉掘りである。
様々な問題を一つ一つクリアしていくのが自作の醍醐味であって、そんなに早く作れるものではないのだ。


それで私がいつまで経っても何もやってないように見えるんだから物事ってのは不思議だね。
詳らかにしていない計画の内容を密かに遂行中の私をとっ捕まえて「いま何してるの?そろそろ木切った??」
因みにここは大して重要な場所でもないので適当なことをフカしている。そのくらいの気楽さが欲しい。