真空管を愛し直して 2

SQ38uをメインシステムに組み込むにはセレクターが必要になってくる。
「またセレクターかよ・・・」と、若干憂鬱になる気がするのだが、必要なので仕方がない。
プリアンプにパワーアンプセレクト機能を付与する計画も、当時はあるにはあったのだが、
その方法だとイコライザーが弾かれることになる。ではイコライザーにセレクト機能を付ければどうか?
作戦の第一段階としては悪くない。キャビネット一つ分の資金が浮く。
最後段に設けてしまえばいいだけだし、背面にロータリースイッチを付けてやればいいだけなので、
文句のつけようがない。と思いきや、私の自作したイコライザーはモノラル式なので
ロータリースイッチが二個要る。これは面白くない。まあ、一度作ってしまえば永劫使えるものなのでいいのか・・?


それで、二つ以上に分岐した信号をそれぞれのパワーアンプに送るわけだが、
そのパワーアンプで増幅された信号を再び一つにして、スピーカーセレクターに送り出すためのセレクターが必要になる。
前者はRCA端子を捌き、後者はターミナルを捌くと云った具合になる。
多少複雑になり、かつ信号劣化の伴う方法だが、利便性は高い。
個人的に「端子などを介した音質劣化」というものに対して全く興味が無いのが救いだった。



予算的にはどんなもんだろうか?
ロータリースイッチが3つと、小型のキャビネットを一箱。ターミナルとRCAプラグが必要分。
2万くらいだろうか?ちょっと考えてみよう。