馬鹿を見るのだ

信じるって単語ほど危ういものはないと思う。そんなことを言っていたら中学生みたいな
ポエミーな記事になりかねないのだが、敢えてそういう切り出し方を選んでみた。


この世には妄信してはいけないものが多い。と云うかそれしかない。
大艦巨砲主義しかり、ミサイル万能論しかりだ。
言葉では理解していても、実際にその現実を突きつけられるまで
言葉の意味を認識することが出来ないという側面も大きい。


インフィニティの小型ブックシェルフと、管球のシングルのパワーの組み合わせは、
マッキントッシュのアンプが~」とか、「JBLの38cmウーファーは~」
とか言っている連中の鼻っ柱を根こそぎ叩き折るスペックを秘めているという事実が、
「あぁ、過度に信じるって馬鹿を見るんだなぁ」と痛感させてくれた。


先々週くらいにインフィニティの小型なスピーカーの性能の高さに驚かされ、
ちまちまとイコライザーを弄っては「これやべえ。4343で勝てねえかも」という恐怖に支配されていたのだが、
ついにその現実の全てをロッサ氏に伝聞することが出来た。
これがなかなか重大なことだったらしく、リファレンスのCDを再生した辺りから
様々な感情がざぶんざぶんと漏れ出て、”ちょっと音楽を聴くだけ”なのにえらい騒ぎになってしまっていた。
ロッサ氏のリスニングルームについて言及した時と同じくらい感情的になっていた。
なにがそこまでロッサ氏を駆り立てるのか?そんなのはXRTというMcintoshのスピーカーへの
圧倒的な信頼、以外の何物でもないだろう。


つづく