価値のある機材ってなんだ

音楽的に価値のあるものってなんだろう?
あらゆる意味での価値を煮詰めて形にしたものが、録音された媒体である。
CDでもレコードでも、オーディオファイルでも何でもいい。


逆に言えばそれ以外に本質的な価値は無いと思う。
それこそ、あらゆる企業が何らかのポリシーを以て開発しているとはいえ、
それらすべての機材というのは、音楽を再生するための機材である。
音楽という、別に無くても死にはしないものを生活の一部として組み込むために、
金銭を支払って音源を買い、機材を買い、再生するわけだ。


それもただ再生するわけではなく、生活に組み込んで再生するという点が重要だ。
音源というのは基本的に、手が届かないほど高額ではない。では手が届かないものってなんだ?
勿論高額機材である。これらに関しては音楽を再生する機材であるという本分を忘れているような額が付く。
で、そんなものにたいして基本的には価値があると認めることは難しい。
どれだけポリシーを以て製作されていたとしても、本分を果たせずに評価することはできない。


そうやって一つ一つのアイテムにバツ印を付けていくと、それがもうほとんどすべてだとしか言いようがない。
極端な話になると、所有者の価値観が全てということになってくる。
もしそれが真実なのだとすれば、私のような青二才が立ち向かっていく敵は、
偏執的に拗れた人間だけだということになる・・・。遣り甲斐が無い・・・。