謎のスピーカーあらわる

LINNの小型スピーカーがちょっとだけ我が家に逗留するということなので、早速繋いでみた。型番はAV5110
うん?確かこれって4Ωだったきがする。現在のスピーカーセレクターは8Ωで接続されているから、
どこかに4Ωの抵抗があればそいつを繋いで、でもそんなムシのいい話が...あるんだこれが。


最近片付けをしていたら出てきた4Ωのメタルクラッド抵抗がある。こいつをスピーカーの後段に配線し、
流石に都合よく線はないので、ミノムシとテストクリップで敢行。
とりあえず4343の上に置いて、前後の位置取りを決める。左右は適当。
小型なので振りが強く出るかと思いきや、こいつはキャビネットがちょっと面白い形をしているので
あんまり関係ない模様。4343に傷が付いたら嫌なのでコルクを適当にカットしてインシュレーターにする。これは鉄板。
声のトーンを揃えてやる。必然的に定位が出てくるので逐次確認。
そんな感じでちまちま遊んでみている。うん、これいい。面白い。


雰囲気的にはもうちょい低い位置に置きたいな。現状では無理だからしないけど。
エネルギー感が独特で、確かにLINNっぽい感じはする。根拠として挙げられるのはLINNの自社レーベルのCDの雰囲気。
クラシックとかそれっぽい音楽にマッチする。しっとり鳴る感じで、上品な音楽観がある。
それは多分、中域くらいにあるピークがそうしているのだろう。なんか面白いアタリになっているのは、
ネットワークでもユニット特性でもない、多分キャビネットの構造だと思う。
それでほんのわずかに特性を伸ばしているんだと思われる。今まで見たことのないアタリの位置で、興味深い。
音を飛ばす能力は平均的な感じだが、ホールトーンを作る性能が高い感じがする。上品さの裏付けはこれだろう。
音楽のまとまりが良いのは言わずもがなだ。ポン置きで極めて高い性能を発揮させるのが、この手のスピーカーの美点だ。


なんか勝手に、ゴールドムンドとかのパワーアンプがマッチしそうな気がする。次点ではラックスマンだな。SQ38で鳴らすと極上の部類だろう。
日常に組み込むと映画のワンシーンみたいな雰囲気で鳴ると思う。となると物が少なく掃除の行き届いた部屋が理想。
このスピーカーの独自の美学に引き込まれたら、大変なことになりそうな予感がある。と思って調べてみた。



「LINNのスピーカーってたっけー!!」
フラグシップモデルは750万ですか・・・。これならギリでいけるか?トールボーイの一番安いモデルで30万(税別)
このトールボーイは能率が88dBなんだが、耐入力が書いてない。どのくらい入るんじゃろか?
んでこれをゴールドムンドとかで再生するとなると、ちょっとした高級車が買えるような値段になる。
「もしもそうしたならば、どんな音楽が似合うかなぁ」などと考えてしまうような魔力を持った音楽だった。


さて、ちょっとレコードでクラシックでも鳴らしてみるとするか・・・。