ケーブルマニアに救いはあるのか?

先ず断わっておくと、マキシマはケーブルが嫌いです。
音楽を再生するうえでどうしても必要だから、使わずにいられないというだけで、
正直に申しますれば「〇〇のケーブルは××より音がいい」なんて世間の風聞に対して、クソ女々しいと感じているのですが、
これもやはり元をたどれば”ケーブルって高すぎる!!”という問題に直面するわけです。
女々しいと感じるのも事実ではあるものの、拘るだけの金銭的余裕を持ち合わせていないのですな。
(それを女々しいと吐き捨てる辺りに私という人間の限界を感じるのは気のせいか)


最近がっつりとケーブルの音の聴き比べというものをやってみました。5種類くらいでしょうか?
とりあえず家にあったケーブルを手あたり次第にプレイヤーからパワーアンプ直結で聴き比べてみたのです。
(愛用しているアンプは左右独立したボリュームが付いているので安心でした)
結果は、「あぁ、ケーブルって馬鹿にしていたし、繋がれば比較的何でもいいと思っていたけれど、滅茶苦茶重要なアイテムなんだなあ」
特にどうということはない。試した全てのケーブルは二つとして同じ音の物はなかったし、
それぞれの音楽観というのも存在していた。安いもの高いもの、考えられているもの考えられていないもの。
それら全てを吟味して、「一番肌に合ったメーカーの線を使えばいい」と言うことが実感できた。


イコライザーを用いたボイシング術を心得ている人間には、あまり大きな話でもないとも思うのだが、
それでも、最初から望む音楽の方向性を、線に求めることによって得られる差と言う物をは馬鹿にならない。
これまでの自分としては、かなり軽視していたのだが、自分の好きな音のケーブルを認識してしまったら、それはもう恋かもしれない。
つまり、ケーブルマニアはケーブルに恋していれば救われる可能性はあるということだ。