今日の異常風景

ロッサ氏が、「修理に出すついでに聞かせちゃるよ」
といった感じで持ってきてくれたアイテムを接続。




おわかりいただけただろうか・・・?
この黒い箱なのだけれど、これの値段は(禁則事項です)
我がPD-T09にはデジタルの接続が可能で、この黒箱はデジタル信号をアナログ信号にしてアンプに送る箱です。
わざわざこれをセパレートにした理由が今一分からないのだけれど、これ単体でも所謂マッキントーンがします。
あのマッキントーンを自宅で試聴できるなんて僥倖がこんなにも早く訪れるなんて予想だにしませんでした。
(本来ならば断っていたのだけれど、当日になってロッサ氏が半ば強引に持ち込んだのである。
私はマッキンに若干憧れている為、遭えて自宅で聴くと言う刺激を遠ざけたかった)



これが(禁則事項)万円の代物とは到底思えない形をしている。言いたくはないけどちゃちい・・・
まあ、Ni氏曰くピンキリな代物で、基本的に分離する必要のない部分で、世に溢れるほど出回るものではない、
そんな不思議なシステムであるからして値段云々は関係ないのかもしれない・・・が。
個人的にはセパレート化する必要は無いと思う。場所食うし。



肝心の音のほうはと言うと、しっかりマッキンの音がしました。
ロッサ氏の家に遊びに行ったときの片鱗を感じる、それが恐らくマッキントーンである。と。
「中域に癖があって、膨らんで聴こえる」と言うのが私の感想。「角が取れて、やわらかい音」と言うのはロッサ氏の弁。
確かに角張った部分がマスキングされているように思う。その反面で音から迫力が薄れている気もする。


"音量を上げても大きく聴こえない音"
と言う私が個人的に目指している点ではそれなりに合致する音が出ているのだけれど、
その副作用で「迫力みたいな部分」が薄まるように聴こえると言うのは私のコンセプトからは離れているように思う。
「良いか悪いか」だと、とても良いけど、「満場一致でコイツを導入するか?」と聞かれれば「その日の気分で変えたい」
とか言うふざけた話になりかねないので、つまりは本当に憧れていたほどの実態は(今のところ)感じられないと思った。




今回のマッキントッシュを入れてみると言う企画で
"現状の環境に関してマッキントーンに劣ることの無い音を出している"と言うことが証明されたように思う。
もちろん単純に比較するわけではないが、比肩しうると言うことを身をもって確認できたのは良い経験に違いない。
今後音楽の趣味が変わっていくことがあっても、この経験が無駄にはならないと言うことだけは断言できる。
D/Aコンバーターに興味が湧いてしまった気がするので「ロッサ氏に感謝したい」とは一概には言えない。