サランネットの張り替え

密かに調達したJBLの純正サランネットを張り替えるぜ!!



「いや、別に要らんくね?」とロッサ氏は言ったが、4343を四個並べる阿呆()を自称するためには、
外観は完全に4343してないとダメなんだ!そのためにはパチもん臭い色の違うサランネットなど言語道断!!


というわけで八方手尽くしながら思案しました。新品のサランを買う、と言うのも含めて考えた。
ケンリックサウンドの新品を買うか?だがクソ高い。しかも新品なら輝いていて浮いて見える。
結局4枚新品を注文することになるだろう。4枚買うと10万超える。いや、ニコメより額がでかくなるとかないわ。
サランネットだけ売ってりゃ話は早いが、そうもいかない。売ってないのだ。


なんか良いもんねーかなーと、オークションをぶらついていたら発見してしまった。
4343から剥がしたサランネット。ネイビーブルー。
中古である。別にそれに問題はない。むしろ、4枚並べて観る際には好都合である。
値が微妙に張るし、不安材料も有るには有るが、ここでも一つ賭けと行こうじゃないか!!


そんなこんで、手元に来たのは昨日なんだが、早速張り替えを行った。
さしあたっての問題は布の小ささである。伸縮性のある布の為、ある程度は大丈夫だと思ったが想像以上に小さかった。
タッカーで押さえつつ布を引っ張ったり伸ばしたりしつつ確認、接着剤を塗ってタッカーで固定、と言った具合である。
正直に言って「あ、これ上手くいかない奴だ」と思ってから写真を撮る余裕などなく必死に作業したため記録は残っていない。
が、もし4343など大型スピーカーのサランネットを中古の純正に張り替えたいと思う人は覚悟をしたほうがいい。
ぱっつんぱっつんなのだ。全体的に。サランの枠がしっかりとしていないと枠が壊れる。そのくらいに引っ張る必要がある。
中古のすべてのサランネットがそうだとは言わないが、金を捨てる覚悟がないとこれは出来ない。
しかし、もし金を捨ててでも外面を良くすることを望むのなら、必死に引っ張ったり伸ばしたりしてほしい。意外となんとかなるものだ。
(個人の感想です。筆者は一切の責任を負いません。自己責任でどうぞ)





ぺりぺりっと剥がれるものだ。カッターとか必要だと、予備知識で知っていたのだが余裕で剥がせる。一部タッカーが打ち込んであるが、
気にせずにドライバーやラジオペンチなどで対応する。問題発生。





ツキ板みたいな薄い木材が張り付けてあるらしい。裏も表も全面にびっしりと。
剥がしてもよかったのだが、高さが変わると嫌なので木工用ボンド&アイロンで修理しながら進みます。
ツキ板張りを経験した人間なら苦も無く進むと思います。面倒だけど。




途中の写真が一枚もなく完成。接着剤で手がべたべたになるので致し方なし。
接着剤ですが、意外となんでもいいらしいです。木工用ボンドを使うって人も居るらしい。
速乾性がある接着剤が好ましいと思います。勿論強力なやつ。ですがしっかりと乾燥させてからスピーカーにセットしましょう。
折角のブルーバッフルに接着剤が付くと悲惨だぜ!
固定用のタッカーは、乾燥後に抜いたほうがいいと誰かが言っていたような気もするけど、
引っ張って固定がデフォルトの作業だと、仮留の部分にまで塗ることは出来ないので妥協するところは妥協しました。
その代わりと言ってはなんですが、タッカーはしっかりと丁寧に打ち込みました。飛び出た刃がスピーカーを傷つける可能性があります。
ボンドですが、意外とたくさん使います。タッカーをすべて外す計画だったりするともっと使うでしょう。
前者ならペアで20mlくらいで足りると思います。ボンドの量で音が変わるとか言い出す奴は解散してください。
(個人の感想です。筆者は一切の責任を負いません。自己責任で)


まだ一枚しか張り終えてませんが、ニコメ計画はここに完遂されたと言っても過言ではないでしょう。
タッカー本体をV-03の経費(道具)で落とすと言う狡い真似をしましたが(ロッサ氏が何か言いたげだったが押し切った)
12万以下で製作することが叶いました。後日、詳細を把握して報告するかもしれません。
38cmサブウーファーがペアで12万とか安すぎでしょう。もし売ってても裏があると思ってしまいそうですね。
だが、自作の強みはすべての裏を知った上での作業ができるということに尽きると思います。
妥協するところとしないところを選ぶことができるのも良いし、作業のすべてが経験値になるところも加点対象です。
今後のスピーカークラフトの足しになること間違いなし!そのうえで12万は明らかに安い!非常に楽しかったと〆させていただきます。