HPD385

ネットワークの不備を発見して修正したら、まともな音が出てきて安堵した。
が、話はそんな単純なことではなかった。左右で音がちがーう!!
「どこで何がその違いを生み出しているのか究明し、音色を整えるのがこの趣味の醍醐味だ」
それはきれいごとだ!左右で合っているなら、それに越したことはない。


具体的に言うと、左チャンネルは抜けが良い。しかし微妙に歪みっぽい。レンジが広いと解釈できる。
対して右はと言うと、抜け・レンジ感が良くない。でも歪みは少ない艶っぽい感じ。真逆じゃねーか!!
まあ、さもありなんな理由が山ほどあるので、原因について論じる意味はない。
でも一個だけやりたいことがあるとしたら、ダイヤフラムのネジのトルク調整をしたい。多分一番の原因はこれ。
その調整でもダメなら諦める気にもなる。うん。だって左右で仕様が違うもんね。
左チャンネルは多分前期モデルだ。ユニットをキャビネットに固定するネジ穴が8ヵ所あり、内部の設計が杜撰な部分がある。
右チャンネルは後期モデル。前期の物と比べて一部の設計が洗練されており、修理する場合は大変好ましい。
因みに確認しているだけでも最後期型とも呼べるタイプも存在しており、そっちは一部のネジの本数が違ったりするのだが、
とにかく3つのバージョンがあり、私の手元に来たものは左右で不揃いなのだ。致命的な原因だよねこれ。


とりあえず一番落ち着かないのはレンジ感が違う事。抜けが違う事だ。
「それを操作できる技術があったら、わざわざ新しいスピーカー買おうとか思わないよね!!」